中学英語の自動詞と他動詞をマスターしよう
中学校で英語の文法を勉強し始めて、いろいろな文法用語を聞いてきたと思いますが、今日は自動詞と他動詞についてです。
中学1年生で「文中には必ずbe動詞か一般動詞が入ります!」としか習わないのですが、3年生ぐらいになると、一般動詞には自動詞と他動詞があると習っていきます。
「自動詞」や「他動詞」って聞いた事あるけど、違いは何か?を理解している方は少ないようです。
英会話には「自動詞」や「他動詞」という言葉は必要ないですが、この動詞は自動詞なんだ!この単語は他動詞なんだ!とわかっていれば、正しい文章も作りやすくなるので、この機会にしっかりマスターしていきましょう。
自動詞と他動詞
目的語を必要としない動詞を自動詞と言います。
I arrived at the airport.
この文章は、「私は空港に到着した。」という意味になりますよね。
この「arrive」(到着する)という一般動詞は特に目的語は必要ないです。
at the airport(空港に)を付け加えなくても
I arrived 「私は到着した」だけでしっかりと意味が通じますよね。
これが自動詞です。
目的語を必要とする動詞を他動詞と言います。
I reached the airport.
この文章も「私は空港に到着した。」という意味になります。
ただ、
この「reach」(~に到着する)は目的語を必要としています。
the airport という目的語を付け加えないと
I reached 「私は、に到着した。」となるので、意味が少しおかしくなってきます。
しっかり目的語を足して、I reached the airport. 「私は空港に到着した。」と正しい文章になってきます。
これが他動詞になります。
自動詞と他動詞を比べてみると、
動詞の意味に「~を」や「~に」の意味が入っていない場合は自動詞
I arrived at the airport.
arrive(到着する)
動詞の意味に「~を」や「~に」の意味が入っている場合は他動詞
I reached the airport.
reach(~に到着する)
どうですか?
違いは理解できましたか?
私の覚え方は
自動詞は自分だけ(その単語だけ)で大丈夫な動詞。すなわち、目的語が必要ない。
他動詞は他が必要。すなわち目的語が必要。
こんなイメージでおぼえています。
では、問題!
1, I heard good news from my boss. 上司から良いニュースを聞いた。
2, She looked at the picture. 彼女は写真を見ていた。
3, Let’s discuss the problem. その問題について議論しましょう。
4, He always listen to music. 彼はいつも音楽を聴いている。
どうですか?
1、3、は他動詞です。
動詞の後に目的語が来ていますよね。
2、4、は自動詞です。
こちらは動詞のすぐ後に目的語が来てないですね。
自動詞は前置詞といつも一緒?
自動詞は、自分だけ(その単語だけ)で使えますが、前置詞と一緒に使われることが多いです。
wait for~ ~を待つ
look at~ ~を見る
agree with~ ~に同意する
live in~ ~に住む
get to~ ~到着する
自動詞と他動詞では、他動詞の方が多いと言われていますが、
実は、おおくの動詞が自動詞と他動詞の両方の働きを持っていたりします。
自動詞の時と他動詞の時で意味が違う
同じ動詞で、自動詞でも他動詞も使える単語もありますが、意味が変わってきます。
① She left for the State.
アメリカに向けて出発した。
② She left this apartment.
この家を出ていった。
①は自動詞で②は他動詞です。
同じleft(leave)でも意味が変わってきます。
英語で自動詞・他動詞は?
あまり使う機会もないと思いますが、英語では、
自動詞「Intransitive」
他動詞「Transitive」
と言います。
まとめ
- 自動詞は、自分だけで意味が成り立つため、目的語が必要ない。動詞に「~に、~を」が含まれていない。
- 他動詞は、他が必要。(目的語が必要になります。)動詞に「~に、~を」が含まれている。
- 自動詞は前置詞と一緒に使うことが多いが必ずではない。
- 実は、自動詞と他動詞の二つの働きを持つ一般動詞はたくさんある。
- 自動詞だから、他動詞だからと使い分けるのではなく、英会話をしながら感覚で使い分けられるようになっていきましょう。